M3の使い方
作成;2010/04/07
M3の使用手順を簡単に示します。

これは2008年7月1日に
ミンデンの第130重工兵大隊が行った訓練の風景です。

今回もドイツ連邦軍公式サイトからの転載です。
 
 
茂みに身を潜めるM3

早朝、朝霧が立ち込める中、待機するM3。
ガラスには、日光を反射しないようにカバーをかけてある。
M3は、車高を調整する機構を使用して低い姿勢をとっている。
2枚下の写真と比較して欲しい。
 
 地形偵察を行うMボート3

この日のエルベ川は低水位だ。モーターボートから兵士は水深120センチを計測した。
だが問題はない。M3は、喫水はたったの54pしかないので座礁することはない。
現在の川幅は176m。
 
 
 M3前へ!
 
油圧ポンプが車体を持ち上げ、車軸の下に70pのグランドクリアランスを作り出している。

M3は、大型の低圧タイヤ圧力制御装置により、
それぞれの地形に適応することがでる。
路上ではタイヤ圧を高めにして高速走行を行い、
軟弱地では低めにして接地圧を減少させるので地形に悪影響をあたえない。

M3は、ジャイアントクロコダイルが滑らかに移動するように、
凸凹の山道で車体を揺らしながら川に向かう 

 
 車体上部の浮体を左右に展開して浮力を確保。上部にはクレーンが見える。
 
車体上面に位置していた浮体を側面に展開する。
入水すると車長は、後部デッキで舵を取る。
   
 
準備ができたら入水。 
 
入水すると、前後の車輪は引き込まれて水の抵抗を減らす。
ウォータージェットは、水上でM3をラクラクと推進する。 

M3は、二つ以上結合すればフェリーとして使用できる。
連結するため、車長は横移動でコンタクトを求める。
4両のM3は、僅か数分で連結される。

   

合体して浮橋になる。自走できるのでフェリーにもなる。 
 
M3は、4両が連結されてフェリーとなった。
岸に向かっていくように、ハンドシグナルで4名の船長に指示を出す。

これで、渡河可能になった。
M3は幅4.76mの通路に車両を搭載する。

積載量は、橋あるいはフェリーの両方で60t以上。
これは、ドイツ連邦軍のレオパルト2A6と戦車打撃部隊を渡河させることができる。
 
 もはや部隊にとって河川は克服不可能な障害ではない。

 
ドイツ連邦軍の渡河機材に戻る