ATV ヤマハ コディアック400/ATV Yamaha Kodiak 400 |
コディアックは、コンパクトな4輪車で、特殊部隊や空挺部隊に配備されている。本車は、従来のオートバイでは踏破困難な地形で150㎏の貨物を輸送することが出来る。コディアックとはヒグマの亜種のこと。
テクニカル・データ
エンジン |
単気筒、4サイクル、水冷 |
内径/ストローク |
84,5 x 71,5 mm |
排気量 |
401 cm3 |
クラッチ形式 |
遠心力 |
トランスミッション形式 |
Vベルト |
タイヤサイズ/前 |
AT25 x 8-12 |
タイヤサイズ/後 |
AT25 x 10-12 |
全長/全幅/全高 |
1965 mm/1070 mm/1120 mm |
ホイールベース |
1225 mm |
底面高 |
245 mm |
車体重量 |
262 kg |
メーカーサイト;製品紹介
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KTM 400 LS-E/mi/KTM 400 LS-E/mil |
本車は2004年に導入された。連邦軍で採用されたものは市販型よりもシートが低くなっている。これは長距離移動でより好ましいためである。また十分な積載空間を得るために、2個の側面トランクと1個のトップケースを使用している。
テクニカル・データ
(車両に90%以上の燃料を搭載し、68㎏の乗員と7㎏の貨物を搭載した重量) |
173 kg(トランク無で) |
許容しうる最大総重量
|
380 kg |
排気量
|
398 ccm |
スプリング |
全輪 22,0 cm / 後輪 24,0 cm |
エンジン |
単気筒4サイクル 91* ROZ |
出力
|
25 kW |
最高速度 |
約 130 km/h |
製造業者
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KTM
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スノーモービルSki-Doo /Motorschlitten Ski-Doo |
Ski-Doo は、冬季にKTM 400の代わりに使用される。積雪地や山岳地帯での輸送に活躍し、兵士の機動性を向上させる。
テクニカル・データ
全長
|
3100 mm |
全幅 |
1350 mm |
全高: |
680 mm |
(車両に90%以上の燃料を搭載し、68㎏の乗員と7㎏の貨物を搭載した重量)
|
235 kg |
積載量
|
175 kg |
エンジン |
2気筒、2サイクル、ガソリンエンジン 500 ccm |
出力 |
44 kW / 60 PS |
最高速度 |
160 km/h |
航続距離 |
約200 km |
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軍用小型トラック ヴォルフ/LKW leicht gl
Wolf |
ドイツ連邦軍は、1989年から1994年の間に10000両ものメルセデス・ベンツ250GDと290GDをヴォルフ(狼)の名称で導入した。いくらかの車両は、MSS(モジュラー破片防御)とMSA(モジュラー防御装備)を取り付けられた。メルセデスベンツGクラスとして民間にも販売されている。
テクニカル・データ
エンジン |
2,5?ディーゼル,出力 66 kW |
ギア |
パートタイム4WD デファレンシャル・ロック装備 |
操向 |
パワーステアリング |
積載量 |
タイプによる |
発電 |
24 V |
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2t軍用野外トラック ウニモグLKW 2t mil
gl UNIMOG |
最上級の路外走破性を備える、4輪駆動トラック。人員及び物資輸送に使用する。その能力の高さから民間でも多く使用されている。ウニモグとは汎用動力機材の略語。
テクニカル・データ
エンジン出力 |
96 kw |
駆動 |
全輪駆動 4x4 |
最高速度 |
80 km/h |
航続距離 |
800 km |
渡渉水深 |
1,2 m |
底面高 |
44 cm |
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5t軍用野外トラック/LKW 5
t mil gl |
全輪駆動(4×4)の輸送車で、整備補修部隊の人員・資材輸送に使用されるほか、指揮・通信部隊の物資輸送に使用されている。陸軍にとって有用で不可欠な存在と評価されている。総重量14,4 t。積載量は5tだが、ケーブルウィンチを装備したものは4,6 t となる。
テクニカル・データ
寸法 |
8,02 x 2,50 x 3,45 m(ミラーを含まず幌を含む) |
積載面積 |
5,01 x 2,38 m |
総重量 |
14,4 t |
積載量 |
5 t / 4,6 tケーブルウィンチ搭載の場合 |
ケーブルウィンチ |
牽引力5 t |
エンジン |
188kW 8気筒空冷ディーゼル |
最高速度 |
90 km/h |
航続距離 |
800 km (34 l // 100 km) |
渡渉水深 |
1,2 m |
駆動 |
全輪駆動 (4x4) |
底面高 |
42 cm |
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7t軍用野外トラック/LKW 7
t mil |
全輪駆動(6×6)の輸送車で、5tのケーブルウィンチ付の物もある。ほとんどの戦闘部隊で、人員・物資輸送に使用されている。最高速度90km/h。
テクニカル・データ
寸法 |
8,62 x 2,50 x 3,45 m |
積面積 |
5,61 x 2,38 m |
積載量 |
7,0 t |
総重量 |
18,5 t |
エンジン |
8気筒空冷ディーゼル、出力 236 kW |
最高速度 |
90 km/h |
航続距離 |
800 km (41 l/100 km) |
渡渉推進 |
1,2 m |
駆動 |
全輪駆動(6x6) |
底面高 |
42 cm |
ケーブルウィンチ |
牽引力5 t |
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10t軍用野外トラック/LKW
10 t mil gl |
全輪駆動(8×8)の輸送車で、クレーンを装備したものもある。総重量は、23,6tだが、クレーンを装備したものは24,2tとなる。積載量はクレーン装備の場合は9,2
t。最高速度90km/h。
テクニカル・データ
寸法 |
10,12 x 2,50 x 2,86 m (クレーン含む) |
積載面積 |
7,10 x 2,36 m |
総重量 |
24,2 t/ 23,6 t(クレーン無) |
積載量 |
9,2 t/ 10,0 t(クレーン無) |
エンジン |
8気筒空冷ディーゼル、出力 236 kW |
最高速度 |
90 km/h |
航続距離 |
800 km (41 l/100 km) |
渡渉水深 |
1,2 m |
駆動 |
全輪駆動 (8x8) |
底面高 |
42 cm |
ケーブルウィンチ |
牽引力5 t |
クレーン |
積載能力1,2 t |
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15t軍用野外トラック ムルティ/LKW
15t mil gl MULTI |
ムルティは、荷台ごと貨物を下ろすことが出来るので、迅速な物資供給が可能である。とりわけ弾薬補給に力を発揮する。このための交換可能な荷台は1台当たり5個を保有している。積載量は18,56tだが軍事積載時(恐らく荷台ごと下ろす場合)には14tとなる。
テクニカル・データ
エンジン |
MAN D 2866 LF (EURO II)排気ガスタービン式加給機装備、出力 294 kW/400 PS |
トランスミッション |
ZF製シンクロメッシュトランスミッション (前進16段/後進2段) |
最高速度 |
84 km/h |
登坂力 |
38% |
最大総重量 |
32000 kg |
積載量 |
18560 kg (軍事積載量14000 kg) |
全長 |
9000 mm |
全幅 |
2500 mm |
全高 |
搭載物により異なる |
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重貨物輸送車 エレファント/Schwerlasttransporter SLT Elefant |
いわゆるタンク・トランスポーター。損傷した戦車や重機材の輸送に使用する。本車は、路外走破性が高く、損傷車を回収するために18,6tの油圧ケーブルウィンチ2基を装備している。
画像
テクニカル・データ
積載量 |
52 t |
最大総重量 |
92 t |
エンジン出力 |
537 kW / 730 PS |
最高速度 |
約 65 km/h |
航続距離 |
700 km |
登坂力 |
30% |
全長/全幅/全高 |
8,83 m / 3,07 m / 3,00 m |
乗員 |
2 + 2 |
特徴 |
- セミトレーラー
- 18,6tの油圧ケーブルウィンチ2基装備
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軽クレーン車FKL/Fahrzeugkran leicht FKL |
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FKLはオフロード走行が可能な工兵機材である。これは、停止してのクレーン作業、装輪車の牽引、装輪車及び軽装軌車両の回収に使用する。
モトーアブッフ社の『連邦軍の装輪・装軌車両』によると251両が調達されたとある。
任務の種類
- 重く精密な貨物の、繊細な吊り上げ
- 軽い貨物の迅速な積み替え
- 移動しながらのクレーン作業(つり上げと貨物の取り扱い)
- 破損した物質の回収
- 9%まで傾斜した野外でクレーン作業を行なえる。
- 横転した破損車両の牽引
- コンテナの吊り上げと積み替え
- 横転した損傷車両の前車軸または後車軸を持ち上げての牽引
テクニカル・データ
乗員 |
2名 |
輸送時の全長 |
9,20 m |
輸送時の全幅 |
2,50 m |
輸送時の全高 |
3,40 m |
重量 |
17,6 t |
エンジン |
空冷8気筒 4サイクルディーゼル |
エンジン出力 |
194 kw |
最高速度 |
約 75 km/h |
水平の硬い地面で、アウトリガーを使用しての負荷容量 |
10 tを2 mまで 吊り上げることができ、7mのクレーンを使用できる。 |
フリーな状態での負荷容量 |
7tを1mまで吊り上げ、9 % の傾斜地で7mクレーンを使用することが出来る。
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アウトリガーを使用しての負荷容量 |
5tで2mまで吊り上げることが出来る |
移動しながらのクレーン作業での負荷容量 |
6 t を1mまで吊り上げ、7mのクレーンを使用することが出来る。 |
短時間での積み替え作業能力 |
1時間当たり、2tの貨物を30個 |
クレーン吊り上げによる牽引の負荷容量 |
30%の傾斜地で6,5 tまで |
その他の特徴 |
油圧式4点支持アウトリガー |
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中型クレーン車FKM /Fahrzeugkran mittel FKM |
中型クレーン車であるFKMは、FKLの大きな兄弟といえる。 FKMは、3車軸のオフロード車で、停止して或いは移動しながらのクレーン作業を行なうことが出来る。本車は、装輪車の牽引、装輪車及び軽装軌車両の回収に使用する。クレーンは、FKLと平行して市販のコンポーネントをベースに開発された。全ての装輪車と工兵機械は、人道・平和支援活動に使用することが求められており、このための防御モジュールと呼ばれる増加装甲も配備されている。これにより重量は1.1t増加する。
モトーアブッフ社の『連邦軍の装輪・装軌車両』によると。208両が調達されたとある。
テクニカル・データ
乗員 |
2名 |
全長 |
10,98 m |
全幅 |
2,75 m |
全高 |
3,52 m |
重量 |
29 t, モジュラー装甲を使用すると1,1 t増加する。 |
エンジン |
空冷10気筒4サイクルディーゼル |
エンジン出力 |
242 kw |
最高速度 |
約 75 km/h |
水平の硬い地面で、アウトリガーを使用しての負荷容量 |
20 t を2,5 mまで吊り上げることができ、8mクレーンを使用できる。 |
フリーな状態での負荷容量 |
15,5 t を1 mまで持ち上げ、9%の傾斜地で8mクレーンを使用できる。 |
アウトリガーを使用しての負荷容量 |
10 t を2 mまで吊り上げる事が出来る。 |
移動しながらのクレーン作業での負荷容量 |
15,5 tを1mまで吊り上げることができ、8mクレーンを使用できる。 |
短時間での積み替え作業能力 |
1時間当たり、2tの貨物を30個 |
クレーン吊り上げによる牽引の負荷容量 |
20%の傾斜地で6,5 tまで |
その他の特徴 |
油圧式4点支持アウトリガー |
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回収及びクレーン車BKF35-4/Berge- und Kranfahrzeug BKF 35-4 |
BKF 35-4は、装輪車を装備した部隊で、ソフトスキンから装甲車まで幅広い車両の回収と牽引に使用される。
国際部隊への投入は、同盟国の打撃部隊を援助する能力が重要である。ドイツ連邦軍のBKF 35-4は、外国の打撃部隊の回収・牽引作業を援助する能力がある。本車は2004年には、コソボのKFORの兵站大隊で使用され始めた。
なぜBKF35-4か?
牽引は、これまで損傷車両の前方から行われていた。移動が制限された損傷車、とりわけ前の車軸が損傷した場合は、困難かつ危険な牽引作業となる。
また回収と牽引は、困難地形でも損傷した物質を、比較的高い速度で回収・牽引(推進もまた不可欠である)するべきである。
このような要求から生まれたのがBKF 35-4である。
BKF35-4の特徴
FKMによく似ているBKF 35-4は、救助・回収設備を整備されている。
本車は、車軸が脱落した車両の牽引や推進が可能である。また複雑に損傷した故障車を背負った状態で、迅速かつ安全に回収することが出来る。
BKF 35-4のクレーンは、回収ウィンチと組み合わせた作業が可能である。これにより、従来の回収方法で発生しがちでな、スタックした車両の回収での二次被害を減らすことができる。
BKF 35-4は、ドイツ連邦軍で重装輪車を装備した部隊に配備され、部隊の戦略的柔軟性と機動性を向上させるとされている。
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