「M1E3 エイブラムス 上巻」

2024年8月発行、A4版、48頁(表紙含む)
委託先:メロンブックスとらのあなBooth
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コミックマーケット104新刊 
配置: 東マ02ab
コミケWebカタログ
イベント頒布価格:2000円
今回は、米陸軍が開発を始めたエイブラムスの改修型「M1E3」がテーマです。


エイブラムラムスを流用した新規開発?
M1E3は、エイブラムスの改修型として開発されていますが、無人砲塔または有人/無人切替砲塔への換装、ハイブリッド化、新たなアクティブ防護システムの導入、ヴェトロニクス(車載電子機器)刷新が検討されており、全て採用されれば「エイブラムラムスを流用した新規開発」といえるほどに大きく姿を変える可能性があります。

本書は、このような大改修が計画されるにいたった背景として、米陸軍が現在直面している課題、M1A2SEPシリーズの限界、そしてこれを解決するM1E3の新技術/新コンセプトを解説します。

(「改修」の域を超えた内容に興奮し、サブタイトルに「米陸軍時期主力戦車計画」としてしまいましたが完全に筆が滑っています。「再開発」などの表現にしておけば良かったと後悔しています)

    


▼ 米陸軍科学委員会は、ロシアのアルマータおよび中国の99式戦車を「第4世代戦車」としていますが、M1E3はそれらよりも先進的な装備の導入が検討されており「4.5世代戦車」ともいえる構成になる可能性があります。

  

 
▼ 近年、初期第3世代戦車は、長年の改修により運用上の限界まで重量が増加しており、「作戦・戦術機動性の回復(軽量化)」と「ドローン対処機材のような追加装備の導入(重量増加)」をどのように両立するのかが共通課題となっています。上巻は、こうした問題の詳細と、M1E3で検討されている無人砲塔や有人/無人砲塔などの軽量化策をあつかいます。M1E3への理解は、近年登場している「半新規開発戦車」を理解するうえでも役立ちます。

 
▼ 重量増加による最大の問題は、「作戦機動性」の低下により、敵に対して有利な状況を作り出す能力「詭動性」の低下をもたらすことです。聞き慣れない用語だと思いますので、作戦機動性も含めて図解を用意しています。

 
▼ 近年の試作/計画戦車では、軽量化のため無人砲塔や有人/無人切替砲塔が試みられるようになっています。本書は、それぞれのメリットとデメリットを図解で整理しています。

 

 
▼ M1E3公式資料に掲載された模型について、どのようなコンセプトであるのかを外観から考察しています。ロシア戦車にみられる特徴が取り入れられているのが、興味深い点です。

  
以上のようにM1E3は、野心的な改修が検討されており非常に興味深い戦車です。近年公開された「パンターKF51」や「EMBT」などとの共通点もみられ、これからの戦車を理解するうえで欠かせない一両です!
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委託先:メロンブックスとらのあなBooth