本書は、米軍が作成した野戦教範の翻訳で、中扉や索引等を除く全文を掲載しました。 米軍が戦車中隊をどのように運用し、どのような戦術をとったのかを理解するのに最適な資料です。 これは、1942年8月から1944年11月まで使用され、この間には北アフリカ戦線、イタリア戦線、ノルマンディー上陸からドイツ国境を越えてのアーヘンの戦いがありました。この間のアメリカ戦車兵の戦いぶりは、当教範に基づくところも大きいでしょう。 翻訳は、陸自OBの方にお願いしましたので、教範調の文体と、中隊長による命令下達例の言い回しもお楽しみいただけます。 また、戦車中隊のイメージをつかんでいただけるよう、巻末には1942年型装甲大隊および1943年型戦車大隊の編制と装備、1943年時の戦車中隊構成員一覧を用意いたしました。