『ドイツ連邦駆逐戦車開発小史 DRK編』
2010年8月発行、28頁
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本書は、ドイツ連邦軍が冷戦期に開発したDRK(双砲身ケースメイト戦車)を解説します。

DRKの最大の特長は2門の主砲ではなく
当時最新のFCSによりケースメイト戦車でありながら
行進射撃が可能になったことでした。

ケースメイト戦車は、砲塔を廃したことによる重量の余裕を装甲の強化にあてることができ
さらに低シルエットによる被弾率の低さというメリットがありました。
しかし、行進射撃が出来ないというデメリットにより
駆逐戦車の名称で防御的に使用されてきました。

DRKは、この駆逐戦車の防御上のメリットを受け継ぎつつ
行進射撃を可能にして「主力戦車」として機動的に運用することを狙いました。

DRKは、7両の技術実証車による技術試験の結果
射撃能力は要求を満たすものであるとされましたが
部隊試験で戦車部隊が配備を拒否したため最終的に不採用となりました。

本書は、DRKの開発の経緯、構造、そして試験の結果なぜ不採用となったかを解説します。
 

↑本書は、イラストと説明文が1対1の割合で解説を進めます。
 

↑外見だけ見ると珍戦車そのものですが、技術的な理由により当時はそれなりに説得力のある車両でした。
 

↑冷戦期になると技術の進歩を受けて、様々な戦車のコンセプトが検討されました。
この流れの中でのDRKの位置づけを理解しやすいよう注意して執筆しました。
 
 

少しですがマンガもあります
   
 
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