ドイツ連邦軍の装備
装軌式戦闘車両

作成;2012/03/15
ゲパルトが退役したので削除。退役した車両に移管。
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戦車
レオパルト2/Kampfpanzer Leopard 2
レオパルト2は機甲部隊の標準装備である。現在はA6が主力となっている。この主砲は新しい120o砲を装備しており、新開発の能力向上型KE弾と合わせて火力が向上している。レオパルト2は多くの国されヨーロッパの標準戦車とも言える地位にある、ドイツはレオパルト戦車の運用国をLEOBEN (Leopard-Benutzerstaaten)と呼んでいる。
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2011年から配備されるレオパルト2PSOの解説はコチラ
自走砲
PZH2000/Panzerhaubitze 2000
52口径155o搭載の自走榴弾砲。最大射程は通常弾で30q、VLAP弾を使用すれば40qとなる。陣地進入から射撃・撤退までの時間も短縮されており、敵の対抗射撃を受ける前に撤収することが出来る。(参考資料;日本兵器研究会編、世界の装軌戦闘車カタログ)

本車は、連邦軍には1998年から2003年にかけてシリーズ生産車185両が引き渡された。
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MARS/Raketenwerfer MARS
アメリカのMLRSをMARS(Mittleres Artillerieraketensystem)の名称で採用したもの。MARSは、全ての天候で、機動的かつ自律的に地上の敵と交戦する事が出来る。この砲撃戦のための兵器は、後方から高射部隊や軽装甲部隊と共に戦う。このシステムは、射撃により地雷を散布することも出来る。この投射機は軽装甲の装軌車両である。
 モトーアブッフ社の『連邦軍の装輪・装軌車両』によるとドイツ連邦軍は1990年に154両を導入したとある。
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歩兵戦闘車/兵員輸送車
歩兵戦闘車 マルダー/Schutzenpanzer Marder
9人乗りの歩兵戦闘車(下車戦闘するは、兵員6名)。
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派生型
マルダー1A3VB;ミランを撤去して目標測距装置機材TZG90を搭載した観測型。90年代の終わりに既存車両から、若干両が改修された。
マルダー1A4;SEM93無線機を搭載した指揮・統制型。26両が改修された。
マルダー1A5;地雷防御の為の増加装甲を施したもので、74両が改修される。新型のサイドスカートと追加の貨物箱を装備している。2002年にファーストシリーズが引き渡された。
参考資料;タンコグラート社『Spz.MARDER』
歩兵戦闘車 プーマ/Schutzenpanzer Puma
プーマは、マルダーの後継として採用された歩兵戦闘車である。本車は空輸による可搬性、発展性、生存性に重点を置かれて開発された。プーマは、既に先行量産車5両が引渡され、量産車405両の調達が予定されている。
兵員輸送車 M113/Mannschaftstransportwagen M113
アメリカ製のAPC。コマンドポスト、装甲救急車、レーダープラットフォーム、砲兵観測車等多数の派生型が配備された。ドイツ連邦軍には4000両が引き渡され、90年代でも3000両が在籍していた。履帯がディール社製のbQ13に交換された他、スモークディスチャージャ等が追加されている。
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野外輸送車両 BV206S/Gelandetransportfahrzeug BV 206 S
ヘグルントのBV206を装甲化したもので、窓にも防弾ガラスが使用されている。これにより、7,62ミリの携行火器と砲弾片に対抗できるようになった。重量が増加したにも関わらず、浮航性と高い路外走破性も失われていない。本車は、乗員2名+兵員10名或いは貨物14tを輸送することができる。NBC装備とエアコンは、前後両方のキャビンに装備されている。
戦車研究室
戦車回収車
ベルゲパンツァー2/Bergepanzer 2
1966年から調達された戦車回収車。車体後部にMBTのパワーパックを搭載して、交換作業を行なうことができる。20tのクレーンと、70tのウィンチを装備している。78年には、ゲパルトの重い砲塔を吊り上げ可能な改良型のA2が調達された。
ベルゲパンツァー3 ビュッフェル(野牛)/Bergepanzer 3 Buffel
レオパルト2をベースにした、戦車回収車。1992年に75両が導入された。ビュッフェルの主要任務は、MLC60(60t)までの装軌車両の回収と牽引である。これは渡河可能で修理補修作業の支援を行う。また本車は、障害物除去、土木工事、車両への給油作業に使用される。最大荷重295 kNのクレーンと、6,5 kNウィンチを装備している。
工兵車両
ピオニアーパンツァー2 ダクス(アナグマ)/Pionierpanzer 2 Dachs
レオパルト1がベースの工兵戦車。射撃陣地の設営や、障害物の撤去に使用する。9.2mのショベルアームを持つ。カニング・タワーを設置すれば4mまでの潜水渡河が可能で、かつその状態でドーザー作業を行なえる。
 急速架橋車 ビーバー/Panzerschnellbrucke Biber
カレンチヴァー式の架橋戦車。20mまでのギャップを超えることが出来る。50tの車両を渡河させることができるが、非常時には60tのまで可能。
地雷投射器 スコルピオン/Minenwerfer Skorpion
アメリカのM 548 A1汎用輸送車にドイツ製の地雷投射器を搭載して製造された地雷敷設車。600個のAT-2対戦車地雷を搭載しており、幅50m長さ1000〜3000mの地雷原を敷設することが出来る。
地雷処理車 カイラー(雄イノシシ)/Minenraumpanzer Keiler
M48A2CCの車体を改造して製造された地雷処理車1996年に26両が調達された。4,7 mの幅で、深さ 25cmまでに埋設された対人地雷及び対戦車地雷を処理する事が出来る。処理速度は、0,5 km/h b〜4,5 km/h。処理率は98パーセントだが、これは軍事的な効率を考慮した結果であり、平和目的には適していない。
画像ナシ 1両の多目的ブルドーザー・タイプLR621Bが、危険な地域で使用するためにMSA(モジュラー防御機材)を取り付けられた。現状は不明。(ソース;UNITEC-Medienvertrieb刊 Peter Blume著 Die Pioniertruppe der Bundewwehr 24頁)
 
空挺部隊の戦闘車両
武器運搬車 ヴィーゼル(イタチ)/Waffentrager Wiesel 1
空挺部隊の為に開発された武器運搬車。非常に軽量でCH53G輸送ヘリなら2両、C160輸送機ならを6量を輸送することができる。ドイツ連邦軍では、TOW対戦車ミサイル搭載型のTOW A1と、20o機関砲搭載のMK20 A1が配備されている。1989年〜1992年の間にTOW A1が210両、Mk20A1が135両引き渡された。
(参考資料;日本兵器研究会編、世界の装軌戦闘車カタログ)
この他、車体上部にキャビンを増設した操縦訓練型も使用されている。
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武器運搬車 ヴィーゼル2/Waffentrager Wiesel 2
ヴィーゼルの転輪を一個増やして車体を延長したもの。これにより車体容積は約2倍にまで増加した。車体の大型化に伴ない、パワーパックも強力なものに交換されている。ドイツ連邦軍では、工兵偵察型、装甲救急車型、コマンドポスト、そしてスティンガーを運用する為の、指揮型、レーダー車兼小隊隊長車、ミサイル発射型が配備されている。
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